こんにちは、『階段輪舞』の福田です。
今回は、階段に関する用語の中で、「あ行」にあたるものを紹介したいと思います。
階段は、建物の中で移動や連結をするだけでなく、空間や景観を演出する重要な要素です。
しかし、階段には様々な種類や形状があり、それぞれに特徴や名称があります。
階段に詳しくなると、階段の見方や楽しみ方が変わってきますよ。
では、さっそく「あ行」の用語を見ていきましょう。
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顎欠き【アゴカキ】
顎欠きとは、仕口(しぐち)の一つで建築用語で顎欠けと呼ぶ場合もあります。
例えば、2つの材料を結合させる際に、ホゾや根太(ねだ)の下部を欠き取りお互いの凹凸にはめ込むことで段差無く結合させることができます。
階段の場合は、顎欠きとアジャストボルトを組合せることで、段差の誤差を微調整しやすく使い方の場合にも使います。
アジャストボルト【アジャストボルト】
アジャストボルトまたはアジャスターボルトとは、機械や作業台といった水平性の精密さを求められる場合に使用する高さ調整用のボルトです。
耐荷重は対象として使う機械や作業台によって変わります。
顎欠きとアジャストボルトを組合せることで、水平の正確さを生み出すことができます。
後付【アトヅケ】
後付とは、建物がすでに完成しており後から階段を取り付けることを表します。
階段の後付けを行うタイミングとして、階段を取り付けるために必要な柱や梁がない際に後付で進めます。
反対の意味に先付があります。
アングルフレーム【アングルフレーム】
アングルフレームとは、鉄製の角材で作られた階段の枠組みのことです。
アングルフレームは、主に鉄筋コンクリート製や鋼製の階段に使われ強度や耐久性が高いです。
その他に、アングルフレームを剝き出しで見せることで、工業的な雰囲気を出したり、アングルフレームに色や塗装を施すことで、雰囲気を変えることもできます。
稲妻ササラ【イナヅマササラ】
稲妻ササラとは、ササラ桁が稲妻のようにジグザクとした形状を指します。
人気があるデザインで、おうちを開放感のあるデザインにする際に室内階段で採用されたり、おしゃれなショップやカフェにでも使われています。
内手すり【ウチテスリ】
内手すりとは、屋内用の手すりを指すときに使います。
反対に外手すりは屋外の手すりを指します。
X階段【エックスカイダン】
X階段は、横から階段を見たときの形状がXの形に見えることからそう呼ばれています。
交差する中間部にある踊り場が共用になり、それ以外は昇降分かれることができます。
そのため建物の中央部分に設置されることが多く、空間効率や利便性が高いです。
避難時の観点からみると、人の流れを分けることができるので安全性が高いとも言えます。
FRC【エフアールシー】
FRCとは、Fiber Reinforced Concrete(ファイバー・リインフォースト・コンクリート)の略称で、直訳すると繊維強化コンクリートです。
エルボー【エルボー】
エルボーとは、肘のことを指しますが建築関連で使う際はL字に曲がった物やL字状のパイプの継手を指します。
踊り場【オドリバ】
踊り場とは、階段の途中にある開けたスペースのことを指します。
踊り場にも規定があり、階段が4m以上になる場合には幅75cmの踊り場を設けなければなりません。
一般的には、建物の間取りの関係上階段の高さや長さを調整するために設置されることが多いです。
また、踊り場は休憩や待ち合わせなどの機能も果たします。
折り返し階段【オリカエシカイダン】
折り返し階段とは、踊り場を起点に180度曲がるように設置された階段のことです。
別名U字タイプとも呼ばれています。
まとめ
今回は、階段に関する用語の「あ行」をご紹介しました。
これらの用語を知っておくと、階段の種類や特徴が分かりやすくなります。
また、階段の選び方や設計のポイントも理解しやすくなります。
以上、『階段輪舞』の福田でした。
次回は、「か行」に属する用語をご紹介しますので、お楽しみに!