こんにちは、『階段輪舞』の福田です。
今回は、階段に関する用語の中で、「さ行」に始まるものを紹介したいと思います。
階段には様々な種類や形状がありますが、それらを表現するためには専門的な言葉が必要です。
しかし、一般の方にとっては、難しい用語や略語が多くて分かりにくいかもしれません。
それでは、さっそく「さ行」の用語を見ていきましょう。
スポンサー
スポンサー
ささら【ササラ】
ささらとは、階段の側面についている板(梁)のことを指します。
ささら桁階段【ササラゲタ階段】
ささら桁とは、ささらをジグザク(階段状)にカットし、踏板を直接ササラに乗せた階段です。
稲妻ササラ階段ともいわれます。
皿ボルト【サラボルト】
皿ボルトとは、階段の構造部材の一種で、頭部が平らで円形の皿状になっていることが特徴的なボルトです。
直貼り仕上げ【ジカバリシアゲ】
直貼り仕上げとは、仕上げ方法の一種で、階段の土台となる構造部材に直接仕上げ材を貼り付けることです。
地組【ジグミ】
地組とは、現場の地上で鉄骨の柱や梁を組み立てることです。
CIM【シム】
CIMとは、Computer Integrated Manufacturing(コンピュータ統合生産)の略で、生産管理システムを意味します。
CIMでは、設計から加工までをコンピュータで管理しすることで、高精度や高効率な建設業務に取り組めます。
CAD(Computer Aided Design)やCAM(Computer Aided Manufacturing)などのデータを統合管理できるので、建築の品質やコストを向上させことができます。
シャーリング【シャーリング】
服飾系にも同じ単語が出てきますが、建築でのシャーリングは切断機のことを意味します。
はさみのような二枚の刃で、鉄筋や鋼材をカットします。
ステアクライミング【すてあくらいみんぐ】
ステアクライミングとは、超高層ビルやタワーの階段の登るスピードを競う都市型種目です。
ドバイで開催された「2022ステアクライミング世界選手権」では、吉住友里さんが初代女王に輝きました。
スパイラル階段【スパイラルカイダン】
スパイラル階段とは、螺旋階段の別称です。
中心軸を中心に回転しながら上昇する階段のことです。
スパイラル階段は、空間効率やデザイン性に優れています。
スポット溶接【スポットヨウセツ】
スポット溶接とは、金属製の階段の部品を結合するために用いられる溶接方法の一つです。
スポット(一定箇所)を高温で溶かして固める技法ですなので、母材のゆがみを最小限に抑えられます。
スポット溶接は、主に鉄製やステンレス製などの金属製の階段に用いられます。
隅取り【スミトリ】
隅取りとは、階段の踏板など方形の角を切り取ることを指します。
近しい言葉で、隅切り(すみ切り)がありますが、これは不動産業、建築業で角地に対して使用します。
節【セツ】
節とは、鉄骨建方の単位です。
「建方」は建設地すなわち現場で組み立てることを意味し、「節」は現場でやり取りするときに「3節鉄骨建方」というと「3階建てを1~3階を分割」という風に意思疎通ができます。
1節の場合は「鉄骨建方」と表現します。
Z曲げ加工【ゼットマゲカコウ】
Z曲げ加工とは、蹴込み板がない鉄骨の階段の場合に踏板の側面2か所によく取り入れられる加工です。
Zに曲げることで、ものを落とした時の落下防止や、屋外階段の場合は雨水を踏板に沿って流すことができます。
先行階段【センコウカイダン】
先行階段とは、建築中の階段を仮組または仕上げる前段階の階段のことです。
これにより、建築中の建物への昇り降りがスムーズになることと、階段を汚さずにすみます。
全てが完了するタイミングで階段を改めて仕上げます。
外手すり【ソトテスリ】
階段の手すりの一種で、階段の外側に設置される手すりのことです。
反対に屋内用の手すりを内手すりと言います。
まとめ
今回は、「さ行」について紹介しました。
あなたもぜひ、「さ行」の用語を覚えて、階段の世界を楽しんでみてください。
次回は、「た行」についてお話ししますので、お楽しみに!